青学が散る。「法科大学院防衛戦」君は、生き延びることができるか? 〜青山学院大学法科大学院募集停止を受けて〜

青学が散る。「法科大学院防衛戦」君は、生き延びることができるか? 〜青山学院大学法科大学院募集停止を受けて〜

先日、立教と桐蔭横浜が陥落した話を載せたところ、予想よりも皆さんに見ていただけました。

やはり、法科大学院制度の凋落は多くの人の関心の的だな…そう思っていた矢先。

 

青山学院大学の法務研究科の募集停止のニュースが来てしましました。

青山学院大学 | ニュース一覧 – 青山学院大学法務研究科の学生募集停止について 

これから法科大学院適正試験などもあるので、受験しようと考えていた学生さんもいたのではないでしょうか。

(募集停止するところは、適性試験前のこのタイミングがラストチャンスだよな確かに)

 

以下 青山学院大学法務研究科HP 法務研究科学生募集停止についてより

法務研究科は2004年の設置以来、「地の塩、世の光」としての法曹を目指す人々の教育のために、努力を重ねて参りました。その結果、多くの修了生が弁護士などの職種に就いて、ここで学んだ知識・経験を活かして活躍しています。

 近年の入学志願者の減少に対しては、給付奨学金制度の充実、文部科学省の法科大学院公的支援見直し加算プログラムの中で優れた取組として選ばれた「お試し受講プログラム」の実施、1年次は夜間に受講できる「挑戦的社会人コース」の設定などの対応策を導入しました。

しかし、状況は厳しさを増し、長期的に安定した本研究科の運営を見通すことが難しくなりました。そのため、青山学院大学として2018年度から本研究科の学生募集の停止を決断するに至りました。したがって、今年は入学試験を行いません。

青山学院大学法科大学院への入学を考えていて下さった方々には、その機会がなくなってしまうことをお詫びいたします。また、これまで本研究科を支援してくださった方々には、ご期待に反する結果となったことをお詫びいたします。

学生募集の停止は、在校生および修了生の地位に何ら影響しません。取得できる学位や修了者の司法試験の受験資格は変わりません。いうまでもなく、在学生の教育は最後までこれまでどおりに続けます。また、司法試験を受験する修了生への支援も、これまでどおりに続けて、大学としての責任を全うします。

在校生、修了生諸氏が、これによって不安に駆られることなく、学修を続けて志望を実現されることを願います。私たち教員もそれを新たな目標として、これまで以上の努力を続けます。

                                        2017年5月31日

                                                青山学院大学

法務研究科長  後藤 昭

引用終わり。

青山学院大学さんは、社会人向けに夜間の短期体験コースを設置するなど法律家を目指す人にはなかなかいい制度を持っていました。

なかなか、夜間のコースをやっているのは少なかったので社会人だと手が出しにくいんですよね、法科大学院って…

 

そして、法務研究科の科長ではなく、リンクだけ貼ってある青山学院大学の方の募集停止についての説明には、「法曹の増大に対応した社会環境が十分に整わなかったこと等のために、法科大学院受験者の減少」したことが理由としてあげられております。

実は、法科大学院制度っていうのは、法曹の数を増やすという目的があったのですが、それは達成できていたのですよ…

ただし、法曹全体が増えたと言っても、裁判官の数はあまり増えずに弁護士ばかり現状では増えてしまっています。(今度しっかりデータ取って来ます)

仕事の数はそこまで増加しないのに、資格者が増えるという、供給過多の状態が起こってしまっています。

そして、日本でもアメリカ並みに訴訟を増やす!

そのために法曹を増やすんだ!

ということがあったのですが…日本人の訴訟嫌いは変わりません。多少増えたと言ってもそれ以上に人が増えたら…それに、最近は司法書士さんが出来ることが増えたり、ADRとか弁護士じゃなくても解決する方法が出て来ててそれが人気になっていたりとかね()

さらに、ただでさえ仕事がないよ!という有様だったのに修習なのに給料もらうなんてけしからん!というなんとも言えない社会からの要求のため、数年前に司法修習生への給付が途絶えました。

きっと、その時に法科大学院制度と法曹改革制度は一度死んだんだと思います。

なれる保証もない、そして、なっても仕事がある保証もない。それにも関わらず大学卒業後3年また学費を払う(借金をする)。

そして、法科大学院卒業して司法試験に受かったとしても、1年間また借金をしなきゃいけない。

そんな状況になったのであれば、法科大学院に進学しようなんて考えるのはリスキーですからね。

しかも、大学から奨学金借りてたらそれも加算されるので、社会に出る段階でどれだけ借金をしているのだ状態です。

一応、今は修習生への給付は再開されましたが、以前されていた給付に比べて少なく、最低賃金と変わらない。むしろ色々考えると割ってる現状や、その他奨学金制度などの環境がかわらない限り、法科大学院制度の崩壊は止められません。

 

左舷、弾幕(インセンティブ)薄いよ!なにやってんの!

 

と、立て続けにこういうニュースが続くと、実際ローでやっている立場からするとちょとショックが…。

自分はもう入学してやってるけど後の世代の道が閉ざされなきゃいいな…