有斐閣「憲法学再入門」感想

有斐閣「憲法学再入門」感想

桜月です。今週はなぜだかやる気が全く起きない状態に陥っていましたが、勉強時間を少し減らして睡眠時間に回したら少しは良くなって来ました。

睡眠って大事だね!

と、講義の予習復習も結構な量あるのですが、なぜか昨日今日と夢中になって読書をしてました。(まぁ、勉強に関係するから勉強時間に含めますけどね)

せっかく読んだので備忘録兼ねて、紹介感想を…

ちなみに、本ブログにおける書籍の紹介についてを読んでから見てもらえると幸いです。

 

 憲法学再入門

 

今回読んだのは、憲法学再入門 [ 木村草太 ](木村草太/西村裕一 有斐閣)という本です。

ちなみに、木村草太さんの名前が2回出てしまっていますが、木村さんの方がメインなんだという意味ではく、リンクを貼る関係においてですので、両著者共がメインの本です。

ちなみに、「本書は『法学教室』にて2012年4月号から2013年3月号まで12回にわたり連載された「憲法学再入門」を一緒にまとめたものである。」-本書はしがきi頁より

と、あるように法学雑誌の一つである法学教室に掲載されていた連載をまとめたものなのです。法学教室は、法律界のNHK(判例の読み方参照)である有斐閣が1980年から出版している雑誌です。

学習法律雑誌と自らが言っている通り、法律の学習をする上で大切なことや講座などが掲載されています。法学部の学生でも十分に読める雑誌です。(と言いつつ、自分はたまにしか読まないけれど。)

そして、他の法律雑誌に比べて読みやすい。というよりも表紙が堅すぎず手に取りやすい?というなかなか珍しい雑誌です。

この雑誌を見ると、有斐閣は堅いイメージはありつつも新しいことにチャレンジする土台があるのから判例の読み方のような本も出せたのかなと思いつつ。

 

 内容について

 

さて、そろそろ内容面に入っていくかな。

とりあえず、タイトルの憲法学「再」入門が字のごとくでして、少なくとも法学部なりで憲法の講義を受けているのが前提というか、受けてないと?????になるのではないでしょうか。

というか、一応勉強している自分でも「あーなるほど、そういう考え方もあるのか」というところがある一方「え?言いたいことはなんとなくはわかるけれど…?」という自分が不勉強なのがバレるところがあったりしたので、少なくとも初学者が読むのはやめといた方がいい気がします。

(だがしかし、本屋さんに行って最初の木村先生のページを流し見た感じだと読みやすーい!ってなって買っちゃう可能性もあるよな)

 

木村先生の担当部分は、基本的には先生と架空の民法学者「ツツミ先生」とが会話形式で憲法の「統治機構」の部分を説明してくれます。

こんな考え方があるのかとか、講義で聞いたあの学説はこういうことを言っていたのかなど、講義だけでは知らなかったことや、補完ができます。

特に憲法の妥当性の話あたりは今まで自分の中であやふやだったものが、すとんとなる感覚がありましたし、国民と国家との関係の話は今の憲法問題や法律の問題を考えていく上でとても有益かつ重要なことであると感じました。

そして、木村先生のページは…とても読みやすいのです。木村先生の著作は他にも読んだことがあり(後日書こっと。)その本でもそうですが、憲法や法律の難しい概念などを必要な情報をそぎ落とし過ぎないにも関わらず、初学者や未学者にもわかるように書いているのです。

法律の概念なんかは誰にでも書くのは難しくむしろ、平易にしてしまい過ぎると必要な部分が足りなく…となってしまうことが多い中誰にでも読みやすく書けるのはすごいなと感銘を受けます。

 

西村先生の担当部分はみんな大好き「人権」の部分が書かれています。

こちらは、会話形式ではないので木村先生の後に読むと難しくね?と思ってしまいますが、法律の書籍はこれが普通で、むしろ読みやすい!のです。

…なんか麻痺して来てますね。

公共の福祉はどのように考えるべきなのか、新しい人権をどう考えれいいのか。このことは他の基本書でも書かれていることですが、本書の中で書かれいる視点は講義などでは触れたことがなくすごく新鮮な気持ちです。

考えが揺さぶられましたね。なんていうんでしょうか、講義を聞いているだけだと他の視座を考えるということをおろそかにしてしまうので、こういう違った視点が出るとドキッとするいうか。ワクワクしますね!

そして、表現の自由の判例と学説の相違の理由などもなかなか参考になります。また、人権についての部分については、賛否両論あると思いますが外国人と未成年者の人権は今後議論になっていくところだと思うので、西村先生の考えも参考にしつつ、自分の中での理論構成をしていきたいと感じました。

 

今回は少し長くなってしましましたが、とても面白く止まらなくなる本です。

昔憲法を勉強したことがあるという人や、法学部で他の視点も見てみたい!という人にオススメ。